平成24年度第9回セミナー(H24.12.15)

「検査評定向上に向けた取り組みと工事検査の進め方」
(名護市北部生涯学習推進センター)
講師:向鶴 和幸氏 (鹿児島県建設技術センター:施工体制調査官)

向鶴講師

今回は向鶴先生の鹿児島県庁や鹿児島県建設技術センターにおける豊富な工事検査の経験を基にセミナーを行っていただくことになりました。
内容は、(1)適正化法や品確法との工事成績の関わり、(2)工事検査について、(3)工事成績評定(鹿児島県、沖縄県)の仕組み、(4)工事成績評定の考え方、(5)検査結果ノート(検査で気づいたこと)、(6)工事検査の結果備忘録ノート、(7)評価の優れた事例、(8)優良工事のポイント、(9)工事成績評定の項目にあわせた指導事項 etc。
と盛りだくさんの内容でした。

特に、秀逸だったのは、(5)、(6)の向鶴先生の体験を基にしたお話でした。
(5)では、①住民説明会の様子を写真パネルで紹介し、地域とのコミュニケーションを図っている様子。②快適な職場形成を目指し、安全通路・作業通路・作業スペースとの識別を塗り分け線等で明確にして美化していた様子。③港湾工事の完成検査において、天候不順により現場確認が不可能な場合を想定して、事前にビデオ撮影を行い対応していたこと等。
(6)では、①鉄筋の使用についてSD345とSD295Aとの使い分けとロールマークとミルシートとの施工現場の一致について質問されたことに対し、業者側が、SD345の使用か所を証明できる写真がなかったこと、②道路橋の排水装置の将来的な老朽化についての質問に対し、施工者側は集水桝自体の劣化防止コーティングが施されていることを証明していた等が印象的でした。
このセミナーを受講された方が、今後の工事成績UPにつなげられることを期待しております。

平成24年度第10回(新春特別)セミナー(H25.1.26)

「~人の転機、技術の転機~」&「沖縄県におけるエネルギーの現状と今後について」
(沖縄県総合福祉センター:那覇市)
講師:小野 武彦氏(土木学会会長)&飯島 芳典氏((株)ニュージェック)

NPO法人グリーンアースと土木学会西部支部沖縄会との主催による、平成24年度第10回(新春特別)セミナーを、那覇市の沖縄県総合福祉センターで開催しました。

小野講師

午前の部は土木学会会長である小野武彦先生に来沖して頂き、「~人の転機、技術の転機~」と題して、“安全・安心な日本の再生”や“土木技術者のあり方”等についてお話して頂きました。
自然災害を乗り越えるために、土木だけではなく建築や機械・情報等との隙間の無い工学連携の重要性や、東日本大震災復興の現状と課題として、人員の確保や手続きの簡素化等の必要性を説明して頂き、信頼される土木技術者像に向けてのコンプライアンスの遵守や、生産システム改革等について具体的に紹介して頂きました。
又、国内外の実際の現場における事故対策やプロジェクトについても幅広くご紹介して頂き、沖縄県の技術者にとって非常に有意義な講演であったと思います。参加者の皆さんからも、「とても参考になりました。」との多くの高い評価を頂きました。

飯島講師

午後の部では(株)ニュージェックの飯島芳典先生により、「沖縄県におけるエネルギーの現状と今後について」と題して講演して頂きました。
はじめに“沖縄県エネルギービジョン”について詳しく解説して頂き、次に“沖縄県における新エネルギー”として、再生可能エネルギー(自然エネルギー)・リサイクルエネルギー・従来型エネルギーの新利用形態等の具体的な事例、そしてエネルギーについての基礎知識についても学ぶことが出来ました。
島嶼亜熱帯地域である沖縄県に適した新エネルギーの可能性について、深く考えさせられた講演であったと思います。

本セミナーにおきましては、那覇会場:102名・宮古島会場:9名と、通常のCPDSセミナー参加者の皆さんに加え、土木学会沖縄会や琉球大学の学生さん等、幅広く多くの皆さんにご参加を頂き、誠に有難うございました。
宮古島会場におけるWEB会議方式による同時中継では、一部音声が聞こえにくい等のトラブルがあり、ご迷惑をお掛けしたことを深くお詫びいたします。今後はこのようなことのないよう、スタッフ一同一層努力して参りますので、今後共宜しくお願い致します。

新春特別セミナー

平成24年度第11回セミナー(H25.2.16)

「沖縄における観光アセスメント概論」&「亜熱帯島嶼気候におけるコンクリート構造物の劣化特性およびその劣化防止対策」
(宜野湾マリン支援センター:宜野湾市)
講師:玉城 重則氏((株)碧コンサルタンツ)&金田 一男氏((株)ホープ設計)

玉城講師

【午前の部】
我々建設工事に携わる者にとって、環境特に自然環境から目を背けて仕事をしていくわけにはいきません。そこで本日は、環境系の技術士である玉城先生を講師に迎え、環境アセスメントについて話をして頂きました。

沖縄県を中心とした環境アセスメントについて
1.環境アセスメントの概要
環境影響評価法の制定から目的、どのようなことを行うのかなどを説明して頂きました。特に目的では、「環境の悪化を未然に防止し、持続可能な社会を構築していくため」ということ。中国発の大気汚染であるPM2.5の影響が日本でも心配されていますが、持続可能な社会を構築していくためには、環境アセスメントは重要な役割を担っているものであると再認識しました。

2.沖縄県内の具体的な環境アセスメントの事例
① 道路建設事業においては、那覇空港自動車道豊見城東道路の事例を説明して頂きました。住宅地の中を橋梁・トンネル・開削トンネル・土工などの環境に与える影響が大きい工事を実施するために、環境アセスメントを行う必要性があったとのことです。

② 林道建設事業やダム建設事業に関しては、国頭村の大国林道を事例に挙げてお話しされました。こちらは人に対するものではなく、動植物や海洋生物に対する影響まで考慮しながら、環境アセスメントを実施したことを説明して頂きました。

③ 廃棄物処分場では、廃棄物は捨てたい・・でも、自分のうちの近くには体に影響が出るかもしれないので、絶対反対だ・・・。そんな矛盾の中、廃棄物処理場に対する環境影響だけでなく、安全性や日常生活に対する安心までを考慮しなければならないとのことでした。反対意見の多い中での、那覇市環境センターの環境アセスメントについての事例を話して頂きました。

3.環境アセスメントの手続き
環境アセスメントについて、その実施についての手続きをわかりやすく説明して頂き、関連法令についても、我々土木技術者が工事をするために、必要な法令等について紹介して頂きました。
環境アセスメントの必要性・重要性について、改めて知ることができたセミナーであったと思います。

金田講師

【午後の部】
午後の部ではコンクリート構造物について、大変お詳しい金田先生に講師をお願いし、コンクリートの劣化について講演して頂きました。

1.亜熱帯島嶼気候の特性
沖縄の亜熱帯島嶼気候について、コンクリート構造物との関わりから説明して頂きました。気温20℃および湿度70%以上の気象条件が、鉄筋の腐食環境と言われており、沖縄は年間8ヶ月がその範囲にあるということです。
又、島が小さいために塩分を含んだ風が吹いているのに加えて、台風の通り道であり、透明なガラス窓が曇ガラスのようになってしまうほど塩が降ってくるため、コンクリート構造物の耐久性としては非常に厳しい環境の中、我々建設技術者は、細心の注意を図りながら構造物を造っていかなければならないことを改めて感じました。

2.材料の特性
コンクリートの構成材料として、空気、水、セメント、細骨材、粗骨材があり、それぞれの性質について説明して頂きました。
セメントの種類では、混和材としてフライアッシュを加えたフライアッシュコンクリートが沖縄では有効ではないかということで、伊良部大橋や本部大橋の工事で使われており、今後更に用いられていくことが検討中だということでした。
混和剤については、コンクリートの性質を支えるものであり、ワーカビリティの確保、流動化、分離抵抗などの性質を高めることができることをお話しされました。
又、フレッシュコンクリートや硬化コンクリートの特性についても、わかりやすく説明して頂きました。

3.コンクリート構造物の劣化
かつてコンクリート構造物は、半永久的だと言われた時代がありましたが、それは技術者のおごりだったように思います。
コンクリート構造物の劣化の状態として、特に注目すべきは中性化、塩害、アルカリシリカ反応です。これらについて写真や事例を挙げて説明して頂きました。特に沖縄はコンクリートの癌とさえ言われる塩害が発生しやすい環境にあります。
コンクリートの中に鉄筋を入れて構造物を造ると、スリムで強度が高く安価となりますが、鉄筋が錆びるとその特徴を失ってしまい、鉄筋コンクリート構造物においては、鉄筋は両刃の刃ということになります。
塩害により鉄筋が錆びるということは、コンクリート構造物の寿命を縮めることになることを改めて理解させて頂きました。

4.コンクリート構造物の維持管理
高度成長期に造られたコンクリート構造物は、設計耐用年数である50年を迎えつつあります。これからはコンクリート構造物の劣化が進むため、造り替えたり、補修・補強しなければならなくなってきていることを、道路橋、河川構造物、下水道、港湾などについて数値を用いて説明されました。
今後は、新設構造物を造る工事よりも、既設構造物の寿命を延ばす工事のほうが増えてくることになることがよくわかる説明でした。
そのためには、実態をつかむための調査方法、試験方法などを理解しておかなければならず、この点についても丁寧に説明して頂きました。

5.コンクリート構造物の性能評価
潜伏期、進展期、加速期、劣化期という各劣化の段階について詳しく説明され、劣化を見つけたら早い時期に補修することが如何に大切かを考えさせらるお話でした。

6.コンクリート構造物の補修・補強
補修・補強工法の種類や選定方法などについて詳しく説明されました。建設工事を担う受講者の皆さんとしては、特に興味深い話だったように思います。
補修方法は、ひび割れ注入工法、ひび割れ充填工法、断面修復工法、電気化学的防食工法等について、補強方法は、鋼板巻き立て工法などについてわかりやすく説明して頂きました。

7.耐久性の良いコンクリートを造ろう
長寿命化工法を紹介して頂き、いろいろな工法が開発されているものだと感心しました。建設会社の皆さんが苦心している技術提案にも繋がる工法の紹介だったように思います。

8.世界各地の建物
コンクリートは、やはり建設工事には欠かせない重要な材料であり、鉄筋と一緒に利用することで、世界中の人々の生活を支えるものになっていることを改めて感じました。
我々建設技術者が携わる仕事は、本当に尊いものであることも理解できたような気がします。

平成24年度宮古第4回・特別第5~7回セミナー(H25.2.25~2.28)

「3D-CADセミナー」(無料で使える3D即戦力プログラム)
(建設業協会宮古支部:宮古島市)
(沖縄県総合福祉センター:那覇市)
(沖縄市産業交流センター:沖縄市)
(北部会館:名護市)
講師:後藤 文昭氏(アルス北海道)

後藤講師

今回は特別講習として、宮古島市、那覇市、沖縄市、名護市で3D-CADのセミナーを、アルス北海道の後藤先生に実施して頂きました。
後藤先生には、沖縄から2500kmも離れた北海道の網走からお越し頂き、自己紹介の中での流氷の話は、我々沖縄の人間にはとても興味深いものでした。

最初に、最近注目されている3D-CADの動向について、事例を挙げて説明して頂きました。
今後の建設インフラの方向性として、笹子トンネルの天井板崩落事故が教訓として示すように、公共構造物の老朽化が進んできて、40年後には540兆円の維持修繕費が必要となり、それを効率的に整備していくには情報化施工とCIMの導入が必要だとのことです。

CIMは3Dを必要とし国交省が導入を検討しているもので、その目的は①情報の有効活用、②設計の最適化、③施工の効率化・高度化、④維持管理の効率化・高度化であり、何でも3Dモデルで設計し施工も3Dで情報を得て、効率的にそして高度に実施できるものだということです。

このようなことから、3Dはパース図だという解釈だった時代から、今では工程が見える3Dが作れるということで、既に北海道の建設会社は3Dを導入しCIMに向けて進んでいるとのことです。CIMだけではなく、プレゼンテーションの実施においても、3Dはとても有効であると感じました。

又グーグルアースに建造物等の画像を載せることで、全体をイメージして表現できる素晴らしい機能も有しています。
これからの建設現場の図面は、2D-CADから3D-CADへと移行していき、それが当たり前のように使われるようになることが容易に想像させられ、例えばコンクリート構造物の過密配筋を、3Dで描くことにより部材の接合部の干渉が実に良く分かるようにすることも可能です。

3D-CAD

実際の3D-CAD操作については、グーグルのSketchUpというソフトを利用し、後藤先生がセミナーのために作成した資料を活用して、基本的な使い方を説明して頂きました。
特に2Dの橋脚構造図から3D-CADを簡単に作成する操作では、3Dの無限の可能性を感じさせられました。

後藤先生は、手を挙げて質問する方に対して懇切丁寧に説明されましたが、慣れないCAD操作に正直ついていけなかった方も居たと思います。セミナーでのテキストやDVDを利用して復習して頂くと共に、参加者のアンケートでも多く見られましたように、再度後藤先生に来沖して頂き、2日間くらいの3D-CADセミナーを開催したいと考えておりますので、ご期待して下さい。

無料でここまで出来る3D-CADの便利性と、今後の建設業の動向を知る上で、非常に有意義なセミナーであったと思います。

平成24年度第12回セミナー(H25.3.16)

「国内クレジット制度とカーボンオフセット」&「沖縄県の赤土流出防止対策の歴史と現況」
(名護市労働福祉センター:名護市)
講師:古家 克彦氏((一財)沖縄県環境科学センター)&原 久夫氏(琉球大学)

古家講師

【午前の部】
午前の部は、(一財)沖縄県環境科学センターの古家さんに講師をお願いし、「国内クレジット制度とカーボンオフセット」と題して講演して頂きました。

まず始めに、沖縄県のCO2の排出量についての説明があり、沖縄の温室効果ガス排出量削減目標(2000年度を基準年度とし、2010年までに8%削減)に対して、実際の結果は12%増加(1990年比では47.5%増)と、この20年間で急激に増加しているとのことでした。

一方、日本全体では京都議定書の1990年度からの6%削減目標に対して、2010年度までの結果は0.3%削減(2007:+8.5%、2008:+1.6%、2009:-4.1%、2011:+3.6%(震災影響))であるとの解説がありました。
―6%目標の内、3.8%は森林吸収源対策、1.6%は京都メカニズムで削減出来るため、実質的には、2008~2012の間に毎年0.6%削減(6-3.8-1.6=0.6%)すればよいとのことでした。

しかしながら、震災による原発の稼働廃止でCO2排出量は増加の傾向にあり、何らかの対策が必要であると感じます。
沖縄での部門別排出量は運輸部門がトップで、車での排出量は飛び抜けて多いとのことです。

国内クレジット制度については、H24年度の沖縄での例として、
1. 製塩工場におけるボイラー更新:366tCO2/年の削減
2. ホテルにおける高効率ヒートポンプの導入:243t削減
3. ボウリング場における照明設備更新:112t削減
4. 住宅への太陽光発電設備導入:91t削減
等を紹介して頂きました。

次に、カーボンオフセットについては、カーボンオフセット付商品購入やイベント参加することで、個人でも企業でも誰でも参加できるとの説明と、沖縄での事例を紹介して頂きました。

地球温暖化防止のためには、多くの企業・住民が賛同することが必要であり、NPO法人グリーンアースとしても、これらの制度導入について検討していく手掛かりとなる、有意義な講演だったと思います。

原講師

【午後の部】
午後の部は、琉球大学環境建設工学科の原久夫准教授による「沖縄県の赤土流出防止対策の歴史と現況」についての講演でした。

まず、沖縄県の地形と地質について解説して頂き、高島(こうとう)である沖縄島北部・石垣島・久米島などは、古い時代の岩類で硬い地層・酸性土壌である国頭マージが広く分布すること、一方低島(ていとう)である沖縄島南部・宮古諸島・波照間島などは、新しい時代の地層で軟らかく、島尻マージやジャーガルなどのアルカリ性土壌が分布することを学びました。

次に国頭マージについての解説では、国頭累帯に属し本部半島の本部累帯並びに本島南部の島尻累帯との間に断層が走っていることや、地質調査の結果等について説明して頂きました。

赤土流出の歴史としては、本土復帰後の農地開発や大型公共工事等により急激に増加してきたとのことで、赤土等流出防止条例制定後は開発事業による流出は、かなり抑えられてきたとのことです。
又、一般的には迷惑となる台風が、海に堆積した赤土を掃除する役割を果たしていることを知り、自然の循環の大切さを感じさせられました。

赤土流出防止対策としての、ろ過型沈砂池の設計についての解説では、研究室でのろ過実験や、新設計法による容量算出等、非常に興味ある研究成果をお話して頂き、とても勉強になった講演でした。

尚、このセミナーにて、沖縄建設マネジメントフォーラム(OCMF)での100回目のCPDSセミナーとなりました。
長きに亘り、沖縄県の建設技術者へのセミナーを開催して来れましたのも、ひとえに参加企業様・技術者様並びに講師の先生方の、ご支援ご配慮の賜物と深く感謝しております。
NPO法人グリーンアースでは、引き続き県内技術者にとって、有意義で実りのあるセミナーを開催していく所存でありますので、今後も何卒宜しくお願い致します。

平成24年度特別第8回セミナー(H25.3.25)

「工事成績アップ、60のポイント」&「沖縄の『強み』を活かした建設産業のグローバル化について」
(沖縄県総合福祉センター:那覇市)
講師:前田 憲一氏((社)建設情報化協議会)&前村 治氏(沖縄県土木建築部)

【前半の部】

前田講師

前半の部は、(社)建設情報化協議会(NPO法人グリーンアース理事)の前田憲一氏が講師を務め、「工事成績評定点アップ、60のポイント」と題して講演を行いました。

はじめに総合評価方式の改正点として、今後は“施工能力評価型”と“技術提案評価型”の二極化が進み、特に施工能力評価型では技術者の能力が非常に大事になってくる(大きく評価)との説明がありました。

次に工事成績評定の仕組みについての解説があり、考査項目や5段階・7段階評価の仕組みや、監督員別考査項目の割合等を示してもらいました。又、工事成績向上の取組みフローとして、過去の工事成績を把握・分析し、対策を実行・確認して次期・次年度工事にフィードバックすることの大切さを述べられました。

特に工事成績の採点分析においては、単に評点/満点の比率や、満点との差を見るのではなく、アルファベット評価に換算して自社の弱点を見出すことの重要性を詳しく解説して頂きました。

受講者からのアンケートも非常に良く、現場を担当する技術者にとって有意義なセミナーであったと思います。

【後半の部】

前村講師

後半の部では、沖縄県土木建築部土木企画課の前村治主任技師に講師をお願いし、「沖縄の『強み』を活かした建設産業のグローバル化について」と題して講演して頂きました。

はじめに、沖縄21世紀ビジョン基本計画や、沖縄県建設産業ビジョンでも示されたように、沖縄県の建設産業においては、建設投資の長期低迷化や若年労働者の減少などの疲弊・衰退を受け、グローバル産業として新たな振興発展を図る必要があることの重要性を述べられました。

次に、アジアに近い地理的特性や島嶼性・亜熱帯性に関する技術、県系人ネットワーク等の優位性を持つ沖縄にとって、グローバル化はチャンスでもあり、県としても平成25年度において、沖縄建設産業のグローバル化を促進する事業を展開していくとの説明がありました。

又、前村講師自身が一昨年研修で行った体験談として、香港・タイでの建設現場状況や道路事情等を多くの写真によって詳しく紹介して頂きました。

沖縄建設産業の新たな可能性を探る上で、非常に勉強になった講演でした。

沖縄建設産業のグローバル化については、今後技術者交流や現地調査等も必須であると考えます。NPO法人グリーンアースとしても積極的に取り組んでいきたいと思います。

平成24年度特別第9回セミナー(H25.3.29)

「工事成績アップの取り組みと発注者とのコミュニケーションスキルアップ」
(教育福祉会館:那覇市)
講師:前田 憲一氏((社)建設情報化協議会)

前田講師

平成24年度最後となる今回は、NPO法人グリーンアースが入居する那覇市の教育福祉会館において、(株)インターウェーブさんが主催する奄美大島でのセミナー中継も兼ねて、20名規模のミニセミナーを開催しました。

講師は(社)建設情報化協議会(NPO法人グリーンアース理事)の前田憲一氏が務め、「工事成績アップの取り組みと発注者とのコミュニケーションスキルアップ」と題して講演しました。

工事成績評定の考査項目である施工体制や施工計画書等についての具体的な評価の仕組みや、運用について詳しい解説があり、又施工プロセスのチェックリストを使って施工時の注意点等を説明して頂きました。

又、技術提案書作成時に重要となる発注者とのコミュニケーションについては、コミュニケーションの注意点や、演繹法と帰納法による推論方法、技術文章を書く上での注意点等についての解説がありました。

奄美大島会場へのWEB会議方式による中継では、画像・音声共にトラブルはなく、途中で那覇会場と奄美会場とのやり取り等もあった為、両会場の受講者も違和感なく受講されたと感じています。

今後も、このような複数会場におけるセミナー開催を実施していきたいと考えておりますので、宜しくお願いします。